水を貯めることがダムの目的です。低難易度では、貯水槽に貯めるだけでも何とかなりますが、高難易度では、ダム湖を作らないと乾季に水が枯渇します。
ダムを作ると、その川上に水が貯まり、川下には水が流れなくなります。当たり前ですが、貯めたい所の下流にダムを作ります。ダムの高さによって、水没する高さが変わります。
次のポイントが、どこにどれだけ貯めるかです。水は、水面の面積に応じて少しずつ蒸発するので、広くて浅いダム湖より、狭くて深いダム湖の方が蒸発量が少ないです。また、平野は農業などのために残しておいた方が良いので、そこを水に沈めてしまうのはもったいないです。
水を貯めたくても、脇から水が漏れ出しては意味がありません。水を流したくない方面がある場合は、そこも堤防でせき止めます。河岸に高い堤防を作るというのは、現実にもよくあることですが、工事が大規模になります。
水をせき止めるブロックにも、種類があります。堤防は、その高さまで完全に水をせき止めます。ダムは、そのブロックの5割まで貯めて、それを超えた分は自動的に放流します。水門は、プレイヤーの操作により、止めたり放流したりできます。堤防やダムの上は通路としても利用できますが、水門の上は通ることができません。
フォークテイルの汲水ポンプは、深度が2マス分なので、ダムの水深も2マスが基本です。平坦なマップで低難易度をプレイする場合は、このダムで十分です。
平野を流れる川にダムを作り、その上流にダム湖を作ります。定期的に水門から放流して、川の水を涸れないようにします。
フォークテイルは平坦なマップ向きなのですが、上流にダムを作れば、高難易度にも対応できます。川の水位を一定に保てますので、水生作物の栽培にも適しています。
実際の画像やポイントについては、Meander実例をご覧ください。
ダム湖向きの地形が下流にしかない場合は、ダム湖の水を自動汲水ポンプで汲み上げれば、川の水位を一定に保てます。自動汲水ポンプに大きな風車を接続しておけば、風がある時に勝手に汲み上げてくれます。
実際の画像やポイントについては、Plains実例をご覧ください。
フォークテイルの汲水ポンプは深度が2マス分ですが、水中に汲水ポンプを作っておけば、水位が下がってもどれかを使えます。
実際の画像やポイントについては、Diorama実例をご覧ください。
アイアンティースの汲水ポンプは、深度が6マス分です。高低差のあるマップで下流に巨大な堤防を作り、その手前に汲水ポンプを作れば、高難易度の長い乾季にも余裕で耐えられます。
ここからは、マップのPlainsを例に具体的なダムの建設方法をご紹介します。
画像は、Plainsの全体マップです。まずは、第1地区と同じ階層を確認します。
第1地区の周囲には広い平野があり、川の南にも同じ階層の平野があります。この両方を水没させるのはもったいないので、このぎりぎり下まで水位を上げるのを目標にすると良いです。
もう1つの案は、この平野の河岸に1段分の堤防を作り、水位をもう1段階上げる方法です。この方法のメリットは、より多くの水を貯められることで、デメリットは、河岸や用水路の工事が大規模になることです。平野よりも川の水位を上げる方法は何かと難しいので、上級者向けです。
建設などが可能な範囲は、地区の中心からの道のりで決まっています。ダム建設予定地が遠い場合は、そこに第2地区を新設し、そこで建設する必要があります。
地区や輸送のシステムも独特ですので、それに関しては地区と輸送で解説します。
画像の左がダム湖で、右がその下流です。堤防で水をせき止めると、雨季にはその上から溢れますので、最上段の一部をダムにして、自動的に放流すると良いです。
元々あった川の位置に川と同じ幅のダムを作れば、どこにも溢れずにきれいに放流できます。水車を回したい場合は、ダムや川の幅を狭くすれば、水流を速くできますが、下手をするとどこかで水が溢れますので、無理はしない方が無難です。
堤防やダムの上は通路にもなりますので、階段で上がれるようにしておくと良いです。
画像は、Mountain Rangeの下流に建設したダムです。
巨大ダムは、資材も時間も多くかかります。効率的にダムを建設するには、荷下ろし場をダム近くに作ります。配送拠点のビーバーが1匹で3本の丸太を運べるのに対し、建設役のビーバーは1本ずつしか運搬できませんので、配送拠点のビーバーに長い距離を運ばせた方が効率的です。
ダムの上からだと、どれだけ下の堤防にも作業が届きますが、ダムの下からだと、階段や足場を作りながら登らなければなりません。物資と作業時間を節約するなら、できるだけ上から建設した方が良いです。
マップ全体の計画によっては、水門を作るのも良いのですが、水門はその上を道に設定できません。画像のように上から建設する方法は、水門と相性が悪いです。水門の場合は、下から建設した方が楽な場合が多いです。
ダムの水は、飲料用としてだけでなく、農業にも利用できます。
広範囲を開発したい場合は、ダイナマイトで用水路を作ると良いです。水路の場所によっては、緑地が大幅に広がります。水路の水を涸れにくくしたい場合は、水路を深めに掘り、水路の出口にダムを作っておくと良いです。水路の上に足場を作り、そこを道に設定すれば、その土地のほとんどを農地などに利用することもできます。
ダイナマイトで土を掘るのではなく、高いダムで川の水位を上げて、堤防で水路を作る方法もあります。この方法の場合、堤防の分だけ土の面積が減ります。
どちらが良いかは、マップや難易度や計画次第です。