序盤に序盤の計画を立てて、それから貯水や悪潮対策などを考える人が多いですが、必要になってから必要な計画を立てていると、どうしても建て替えや回り道が増えます。
最初に完成形を設計しておくと、動線が最適化された都市を作れます。動線が最適化されると、実労働時間が増えて運搬頻度も上がるので、少ないビーバーでも効率的に生産できます。
Timberbornには設計用のコマンドがありませんので、道で設計図を描くと良いです。
1.悪潮対策と貯水の計画
2.主要動力と工業地区の計画
3.主要街道の計画
4.序盤の仮施設の建設
5.都市計画通りの建設
6.管路・ジップラインの建設
最初に悪潮対策と貯水位置を決めます。これにより、水の流れや汚染範囲が決まります。次に主要動力を決め、その周囲に工業地区を計画します。それから工業地区へ繋がる主要街道を延ばし、その沿線に汲水ポンプと農場を計画します。
これらの都市計画が完成して、いよいよ序盤の建設を開始します。ジップラインも最初に計画しておいた方が良いのですが、ケーブルが建物に干渉するかどうかは実際に建ててみないと分からないことも多いです。
今回の解説では、平原マップを使って具体例を示します。ネタバレが嫌な方は、この下を見る前に自分で実際に平原マップを都市計画してみて、それから自分の都市計画と比較してみてください。
都市計画には時間がかかります。ゲームが始まったら、必ず時間を停止させましょう。
悪潮対策と貯水場所の計画はセットです。平原マップの基本的な悪潮対策は、画像の位置で水と汚水を分流する方法です。この方法の場合、画像の位置に貯水することができます。
地区の上流側で貯水すると、制水弁を利用して川の水位を一定に保つこともできますので、水生作物の栽培もしやすいです。
平原マップで下流側に貯水湖を作ろうと思った場合、画像の矢印の方向へ汚水や悪潮を流すことになります。工事場所が増えますが、上流と下流の両方に貯水湖を作ることもできます。
緑地は農業や林業に使いますので、工業地区は灌漑されない土地や汚染された土地に作ると良いです。平原マップの場合、画像の○の位置が工業地区の候補です。
異なるのが、水車を主要動力にする場合です。悪潮対策した川には雨季しか水が流れないので、悪潮対策しない川や汚水川の方が水車が回る季節が多いです。平原マップの場合、画像の□が工業地区の候補です。
悪潮対策などで水や汚水の流れを変えた場合、水車を回せなくなる川も出てきます。そのため、悪潮対策と貯水の計画の後に工業地区を計画します。
工業地区では、労働や運搬の仕事が多いです。工業地区に主要街道を通し、その近くの街道沿いに住居・汲水ポンプ・農場を建てると、動線を最適化できます。
計画段階の土地では意味が伝わらないので、ここでは完成後の都市をご紹介します。
この画像の場合、オレンジ線が主要街道です。農場や汲水ポンプはロッジに近くに建て、やや遠い位置にオークを植林し、さらに遠い位置にマツや栗の木を植えてあります。松脂や栗は運搬頻度が低いので、遠くても問題ありません。
ここまでが都市計画で、建設はこれから行います。
都市計画の完成図ができても、いきなりそれらを建設することはできません。序盤は序盤用の仮施設を建てることになります。序盤用仮施設も、緑化範囲外に建てた方が良いです。
この序盤用の仮施設は、土地や材料に困らない限り、中盤以降もそのまま残しておくと良いです。水が足りなくなったり、無職のビーバーが出たりした際、序盤用施設で働かせることができます。設定は、労働の優先順位を低くしておくだけです。フォークテイルの序盤用ロッジは停止にしておきましょう。
都市計画通りに建設します。生産順序は、板、歯車、金属ブロック、(紙)、汚水関連、加工された板の順が基本です。
天文台とナンバークランチャーは、早めに2棟建設すると良いです。ワンダー施設を早めにアンロックし、生産した材料を次々投入していけば、倉庫の量も最低限で済みます。
管路は、主要街道の上(足場の上)か下(地中)に通すと良いです。この方法なら、管路ステーション以外は既存の都市計画を利用できます。
ジップラインは、郊外の倉庫から遺跡まで通すのが基本です。この路線なら、事前の計画は必要ありません。工業地区にも建てる場合、ケーブルが色々な施設に干渉してしまうので、ある程度の妥協も必要です。