雨季は水源から水が湧き、雨季が終わると、干ばつか悪潮(わるしお)がやってきます。干ばつは水源から水が湧かなくなる現象で、悪潮は水源から汚染水が湧く現象です。
ゲーム開始から数サイクルは悪潮が来ない設定ですが、その後は確率で悪潮になります。
アップデート5で難易度が上がったのですが、その原因が悪潮です。水の川と汚染川は分離すれば良いだけですが、悪潮は水の川が汚染川に変わるので、整えた環境が丸ごと破壊されます。
難易度 | 悪潮なし | 悪潮発生率 | 悪潮期間 |
---|---|---|---|
イージー | 7サイクル | 40% | 1〜3日 |
普通 | 5サイクル | 40% | 4〜8日 |
ハード | 3サイクル | 40% | 15〜30日 |
制水弁は、汚染度で閉じたり開いたりできます。水源の周囲を囲い、汚染度が高い時は川側を閉じ、汚染度が低い時はマップ外側を閉じるように設定すれば、自動で水と汚染の放流先を切り替えることができます。
手動で水門を開けたり閉じたりしていた時と構造は同じですが、自動なので、うっかりミスがなくなります。
実際は閉じるまでに少しだけラグがあるようで、画像のように少しだけ川側に汚水が混ざってしまいますが、中毒になるほどではありませんので、問題はありません。
川を二股に分岐できない場合、1本の川を上下に分けることで、水と汚水とが混ざらないようにすることもできます。
上下に分ける方法は、川に足場を並べ、足場を防水フロアにするだけです。水源近くに制水弁を上下に重ね、汚水は下、水は上を流れるように設定すれば、上流ダム湖の下に下水道を流すこともできます。
水源近くに貯水向きの地形がある場合、この方法で上流ダム湖と悪潮対策を両立できます。
水流が分岐しているマップなら、悪潮時は集落前の水門を閉じるだけで、別方面へ汚水を流すことができます。基本的な方法なので、初心者にもおすすめです。
堤防やダイナマイトで新たに水路を作れば、強引にこの方法を使うこともできます。
ポイントは、悪潮を流す方面に十分な川幅を用意しておくことです。ビーバーに必要な水は少量ですので、水は両方面に流れても問題ないのですが、汚水は確実に片方へ流さなければなりません。
対応 | マップ |
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最適 | 湖, 滝, クレーター, 蛇行 |
強引に可能 | 平原, 渓谷, ジオラマ, 台地, サウザンド・アイランド, 山脈, 螺旋山 |
不適 | ビーバーローマ |
マップ端に水源がある場合、水源の真正面を三重水門で塞ぎ、水源の脇を水源より1段高い状態までダイナマイトで掘っておくことで、水源の脇から汚水をマップ外に排水できます。水源の周囲が平坦な場合はさらに簡単で、水門と堤防で囲うことでマップ外に排水できます。
湧出量が少ない場合は二重水門でも大丈夫ですが、汚水は少しも溢れさせたくないので、十分に余裕も持たせた方が良いです。
マップ端に水源がある場合は、これがおそらく最適解です。マップの内側に水源がある場合は、他の方法が必要になります。
開発会社がマップの調整を次々行い、この悪潮対策を行いにくくしています。開発会社の意向としては、分流や防壁を活用してほしいのでしょう。
対応 | マップ |
---|---|
最適 | 平原, 渓谷, 湖, クレーター, 滝, 蛇行, サウザンド・アイランド |
強引に可能 | ジオラマ, 台地, 山脈 |
不適 | ビーバーローマ, 螺旋山 |
悪潮対策で水源脇から汚染水を排出する方法だと、そこに上流ダム湖を建設した際、きれいな水まで水源脇から漏れてしまいます。
そんな時は、悪潮対策の建築を全体的にかさ上げするだけで対応できます。この画像の場合、ダム湖の堤防の高さまで水源脇も堤防を作り、そこから2段上まで水門と堤防で囲います。
こうすれば、雨季に水門を全開にしたらダム湖にたっぷり水が貯まり、悪潮で水門を閉じれば汚染水がマップ外に排出されます。
土壌が汚染されるのは、汚染水から7マスの範囲です。川から7マス以内に何も植えず、その奥に放水場で3×3マスの水場を作れば、悪潮時でも継続して農業をできます。序盤から使えるのが利点です。
狭い水場は水の蒸発量も多いので、普段は放水場を止めておいて、悪潮時だけ放流すれば、消費する水量を最小限に抑えられます。
丸太と時間に余裕がある場合は、川べりに堤防を並べることで、汚染範囲を縮小できます。陸地に堤防を並べるのではなく、汚染水が当たる川の端の部分に堤防を並べます。
対応 | マップ |
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最適 | 平原, クレーター, 台地, 山脈, 渓谷, 蛇行, 螺旋山 |
可能だが不要 | 湖, 滝, ジオラマ |
不適 | サウザンド・アイランド, ビーバーローマ |
水と汚染水がどうしても混ざってしまう地形の場合、そこから自動汲水ポンプで分別する方法もあります。
自動汲水ポンプは、汲み上げる液体を水か汚染水か指定できます。汚染水が混濁した貯水湖も有効利用できます。風車が使えるフォークテイル陣営なら、動力にも困りません。
治水計画としては面白いのですが、自動汲水ポンプは作成が大変なので、現実的には水源を水門で囲った方が楽です。
対応 | マップ |
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最適 | クレーター, ビーバーローマ, サウザンド・アイランド, 山脈 |
可能だが不要 | 平原, 渓谷, 湖, ジオラマ, 台地, 滝, 蛇行, 螺旋山 |
不適 |
川べり(土の上はだめ)に堤防を並べると、汚染の影響範囲が軽減されます。用水路を作っておけば、用水路経由で土地を灌漑できます。
灌漑範囲と蒸発量は水域面積によるので、用水路は3マス幅がおすすめです。用水路の間隔は難易度によります。難易度普通までなら、32マス間隔でも良いですが、難易度ハードなら、20マス間隔で用水路を深く掘っておくと良いです。
川の両岸を堤防で区切っておき、雨季にそこへ水を入れておきます。悪潮時に汚染水をまっすぐ流しても、その両脇に水の入った側溝が残っているので、川の両岸で農業ができます。
側溝にも入口と出口を作っておくことで、うっかり悪潮が溢れてしまっても、あとできれいに押し流すことができます。